書評

世代が違う人とは会話に詰まってしまう人へのオススメ本「雑談力が上がる話し方――30秒でうちとける会話のルール」

本の紹介


「雑談力が上がる話し方――30秒でうちとける会話のルール」(ダイヤモンド社)

評価:3.8 out of 5 stars (3.8 / 5)

齋藤 孝

放送作家
1960年静岡生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞、2002年新語・流行語大賞ベスト10、草思社)がシリーズ260万部のベストセラーになり日本語ブームをつくった。著書に『読書力』『コミュニケーション力』『古典力』(岩波新書)『理想の国語教科書』(文藝春秋)『質問力』『現代語訳学問のすすめ』(筑摩書房)『雑談力が上がる話し方』(ダイヤモンド社)等多数。TBSテレビ「情報7days ニュースキャスター」等テレビ出演多数。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

本の感想


コミュニケーション能力が高い人が必ずやっているのが「雑談」

仲の良い友だちや先輩・後輩とはペラペラ話すことができるのに、 自分と立場が違う人や世代が違う人になると途端に会話に詰まってしまった経験 はありませんか?

そのような人とエレベーターでばったり遭遇すると、何を話して良いのかが分からなくて重い空気を感じたり、飲み会で会話するのにとても疲れたりします。

私は今まで、それほどコミュニケーション能力が低い人間ではないと自己評価をしていましたが、 本当の意味で「コミュニケーション能力が高い人」とは、「自分と立場が違う人、世代が違う人でも気さくに会話ができる人」 であることに気が付きました。そして「コミュニケーション能力が高い人」が必ずやっていること、それが「雑談」なんですね。

「雑談=必要のない話」は不正解

今まで「雑談」はビジネスとしてはあまり意味のないもの、むしろ相手の貴重な時間を奪うものだと思い、お客さんとは要件だけを話すことが多かった のですが、本書を読んで考えを改めました。

頻繁に雑談をしているのに仕事はとても捗っている人、周りにいませんか?「雑談」は意味のない会話ではありません。 そういう人は周囲の人たちとの人間関係がしっかり構築されているから、相談や依頼を相手が引き受けてくれる。仕事を円滑に進めていくためには、「雑談」がとても重要な潤滑剤であることに気が付きました。

雑談に「結論」や「オチ」は不要

雑談は 相手との壁を取り払うための手段 。このことを理解できたので、相手とおもしろい会話をしようと変に身構えることが無くなりました。自分の得意分野ではない話題でも、なんでもいいから思ったことを話せばいいんですね。

例えば、ゴルフをやらない人がゴルフ好きの人と会話する時は「ゴルフはいつ頃から始められたんですか?」であったり、「ゴルフ道具って結構お金かかるんじゃないですか?」など率直に思ったことをなんでも質問してみるといいかもしれません。

最後に


最後に、本書を読むきっかけとなった私のアプリを紹介させてください。「topickr」は盛り上がるトークテーマをランダムに表示してくれる会話ネタゲームアプリ。 初対面の人など、ちょっとぎこちない間柄の人ともこのアプリを使えばギュっと距離を縮めることができるはずです!